お笑い感想

あちこちオードリー ~ 日本テレビ番組界の希望 ~

bessyo_numa お笑い

本記事では、自分が毎週欠かさず視聴している「あちこちオードリー」という番組について紹介したいと思います。

先日のオンラインライブで8万人以上の方が視聴されたようなので既に知名度は高いと思いますが、自分の感じた魅力を書いていきたいと思います。

 

今のご時世、こんな悩みや違和感を抱いている方は多いんじゃないでしょうか。

  • 世の中の風潮や仕組みに違和感がある
  • 周囲の人との考えの違いから生きづらさを感じている

そんな方に「あちこちオードリー」はぜひおすすめです。こうした悩みの直接的な解決には至らないかも知れませんが、同じように格闘しながらも活躍している方の話を聞けるだけでも、前向きになるきっかけになるのではないでしょうか。

そして大前提ですが、オードリーのお二人とゲストが繰り広げるトークがバラエティとしても面白いです。たくさん笑えます。

そんな悩みなんてないよ!という方も、(この記事は刺さらないと思いますが)番組は一度視聴してみて下さい。オススメです。

番組の基本情報

料理店のカウンターが舞台のトーク番組

あちこちオードリーは、毎週水曜 23:06-23:55 [1]2021年9月26日現在にテレビ東京で放送されているバラエティ番組です。

MCはオードリーのお二人です。春日さんが大将を勤める料理店に、常連客の若林さんと、週替わりのゲストの方が来店し、本音トークを繰り広げます。

ぶっつけ本番のトーク

特徴としては、トーク番組なのにアンケートや事前打ち合わせが存在しないことです。

若林さんがその場でゲストの方に質問を投げかけそれを膨らませていく、という展開の予測できないトークが魅力の番組となっています。

余談ですが、普段はあまり見ない春日さんのツッコミが大炸裂する場面も、この番組では度々見ることができます。

番組の見どころ

あちこちオードリーは、色々なゲストの本音や厳しい芸能界での処世術などを知ることができ、普通に視聴しても興味深く、たくさん笑える面白いトーク番組です。

人の心を尊重するトーク番組

しかしこの番組は、オードリーのお二人の、そして特に若林さんの人生や考え方を知ることで、より一層楽しむことができると考えています。

それを端的に表した言葉が、番組プロデューサーの佐久間さんのインタビュー記事に記載されているので、そこから引用したいと思います。

「おじさんになったオードリーだからできる」佐久間宣行プロデューサーに聞く「あちこちオードリー」裏話 | テレビ東京・BSテレ東の読んで見て感じるメディア テレ東プラス
テレビだと忘れて不用意発言連発! 「ライターがすげぇ見てる」ためネットニュースをにぎわすこともしばしば、オードリー(若林正恭、春日俊彰)とゲストがぶっちゃけトークを繰り広げる「あちこちオードリー」(毎…

ラジオを毎週10年以上やっていてフリートークのスキルが高いことと、ゲストを迎えたときの”面白がる”感じですね。ちょっと前までは、ゲストをどう”イジる”かがMCの腕前だったけど、オードリーはゲストの長所や短所といった凸凹を一緒に”面白がる”んですよね。楽しむ、受け入れる、引き出す、共感する、若林くんの人間力ですね。

多様な価値観が認められ始めている世の中ですが、テレビ業界では依然として今までの流れ(他人を腐す笑い、マイノリティをイジる笑い)が残っているように見受けられます。しかし若林さんは、ゲストの告白を否定することは決してありません

若林さんといえば、ひと昔前は “人見知り芸人” と言われ、どちらかというと内省的で(言い方は悪いですが)卑屈なイメージで捉えていた方が多いかと思います。

しかし今では、人見知りではなくなったり、結婚をしたり、他人の人生に興味を持ったり、若林さんの考え方は大きく変わっています

ここに辿り着くのは簡単ではありません。自分の根幹を変えることは難しいので、それを気にしないでいられるまで、なぜ自分はこう感じるのか、なぜ他人はそう感じないのか、格闘しながら一つずつ疑問を潰していく必要があります(若林さん曰く、自分探し)。それは非常に孤独な戦いです。

この過程で得た人生経験のおかげで他人の気持ちを想像することができるようになり、ゲストの方と対等に会話をしながら、楽しみ、受け入れ、引き出し、共感する、魅力的なトーク番組が成立しているのです。

オードリー若林という日本テレビ界の希望

人の心を思いやる若林さんを、星野源さんが番組出演時にこう評していました。

世の中の流れは変わっているけれども、他人を腐したり、今までの流れはどうしても続いている。それに乗りながらも、若林さんは違うところを模索されている。日本テレビ界の希望です。

世の中を斜めに見ていて、生きることに精一杯だった若林さんが、他人の人生の話を前のめりで聞き出している。自分の体験も交えながら、笑い飛ばしながら、バラエティ番組を作り上げている。そんな姿に、私も希望を感じずにはいられません。

“素の春日” の存在

ここまで若林さんの話しかしていませんが、もちろん春日さんの存在も非常に大きいです。

春日さんはピンクベスト7:3という姿でボケとしてバラエティに出演しているイメージですが、この番組ではラジオなどで垣間見られる素に近い春日さんが見られます。

若林さんの繊細さとは無縁な、他人に無頓着な男。そして頭の回転が非常に早いので、ゲストの方と若林さんが二人で変な方向に盛り上がっていった際に、客観的な立場から的確なツッコミを入れることができる。

トークが偏りすぎることなく、バラエティとして見やすいバランスにとどまっているのは、間違いなく春日さんのおかげです。(ゲストが憧れの人物だと機能しないという難点はありますが。)

おわりに

いかがでしたでしょうか。

これまでにも人の話を聞くトーク番組はあったと思いますが、MCの独りよがりではなく、ゲストの考えを尊重し、なおかつこんなに笑えるバラエティ番組があったでしょうか

それを可能にしているのは、オードリーのお二人の人柄であり、それを見抜いたプロデューサーの佐久間さんの鋭さ、そしてゲストの方が話しやすくなるような番組のセットのおかげです。

人の心を大事にしていく番組(by 森山中 黒沢さん)であり、そしてそれをちゃんと笑えるバラエティー番組として成立させるオードリーのお二人の魅力が詰まったテレビ番組界の希望こと「あちこちオードリー」を、ぜひ一度視聴していただけたらと思います

 

おまけ

本記事の紹介文は、番組そして若林さんに対する私なりの解釈が多分に含まれています。

私は若林さんの書籍やラジオ、番組を通じて、人生観に影響を受けています。私淑させていただいています。あれだけ格闘していた若林さんが、結婚し、前向きに番組で喋っている姿を見ると、自分もこの先充実した人生を歩めるのではないかと、心の霧が晴れたような気がしています。

若林さんの自分探しの旅の軌跡の大部分は、「ナナメの夕暮れ」という若林さんのエッセイで知ることができます。非常に面白いので、興味を持っていただいた方はぜひ読んでみて下さい。

 

References

References
1 2021年9月26日現在

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